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声が枯れる原因と正しい治し方|歌いすぎても壊れない発声習慣

約5分

声が枯れる原因と正しい治し方|歌いすぎても壊れない発声習慣

「少し歌っただけで声が枯れる」「喉がヒリヒリして翌日まで治らない」「練習すればするほど調子が悪くなる」。
こうした症状は、単なる歌いすぎではなく、声帯に負担のかかる発声習慣が原因で起きていることが多いです。
本記事では、声が枯れる原因、喉を壊しやすいNG習慣、声帯を守りながら上達するボイトレの進め方、枯れたときの正しい対処法をまとめて解説します。

声が枯れるのは「声帯が炎症を起こしているサイン」

声が枯れている状態は、声帯がむくみや炎症を起こし、振動がスムーズに行えなくなっている状態です。
一時的な枯れに見えても、同じ負担を繰り返すと回復に時間がかかったり、慢性化して「枯れやすい声」になってしまうことがあります。

「少し休めば治るから大丈夫」「鍛えれば強くなる」と考えて無理を続けるのは危険です。
まずは原因を知り、声帯への負担を減らす発声習慣に切り替えることが重要です。

声が枯れる主な原因【4つ】

1. 喉で押し出す発声

高音や大きな声を出そうとして、喉に力を入れて押し出す発声になっていると、声帯に強い衝撃が加わります。
この状態が続くと、声帯が腫れ、枯れやすくなります。

2. 息の支えが弱い(呼吸が不安定)

腹式呼吸が安定していないと、息の圧力が急に強くなったり弱くなったりして、声帯が揺さぶられます。
結果として、声帯が耐えられず炎症につながりやすくなります。

3. ウォームアップ不足

冷えた状態の声帯でいきなり歌うのは、準備運動なしで全力疾走するのと同じです。
立ち上がりで無理をしやすく、枯れ・痛みにつながります。

4. 乾燥・脱水

声帯は適度に潤っているときに最も効率良く振動します。
水分不足や乾燥は摩擦を増やし、枯れやすさや痛みを招きます。

今すぐやめるべきNG習慣(ボイトレで喉を壊す典型例)

  • 喉が痛いのに歌い続ける(我慢して練習量で押す)
  • 叫ぶような発声、無理な張り上げ
  • 出ないキーのまま練習を続ける
  • カラオケで高音曲を連続で歌う
  • 水分補給が少ないまま長時間歌う

これらは、声帯への負担を増やしやすい行動です。
上達を急ぐほど、まず「壊さない練習設計」に切り替えることが近道になります。

声帯を守りながら上達する発声習慣(安全な練習の順番)

声が枯れやすい人ほど、いきなり歌い込むよりも「準備→支え→響き」の順番で整えることが重要です。
以下は、毎回の練習前に入れてほしい基本メニューです。

ステップ1:ウォームアップ(合計5分)

リップロール(2分)
  • 唇を軽く閉じて震わせる
  • 低めの楽な音域からスタート
  • 途中で途切れても、力まず再開する
ハミング(3分)
  • 口を閉じて「んー」で発声する
  • 顔の前側(鼻~頬のあたり)に響きを集める
  • 喉の押し込み感が出たらすぐに弱める

ステップ2:支えのある呼吸を作る(5分)

  1. 立った状態で息をすべて吐き切る
  2. 5秒かけてゆっくり吸う
  3. 10秒かけて「スー」と一定に吐く
  4. 上記を10回繰り返す

重要なのは、肩が上がらないこと、吐く強さが一定であること、腹部を固めすぎないことです。
息が安定すると、声帯にかかる負担も安定します。

ステップ3:喉を使わず響かせる(共鳴の基本)

声が枯れやすい人は、声を前に飛ばせず喉で受け止めているケースが多いです。
「ング」で響きを探し、響きを保ったまま「マ行」に移す練習は、喉負担を減らすのに有効です。

  • 「ングー」で鼻腔の響きを感じる
  • その響きを保ったまま「マ・ミ・ム・メ・モ」へ移す
  • 強く出さず、響きが前に集まる感覚を優先する

声が枯れた時の正しい対処法(回復を早める)

枯れた時に最も重要なのは、「原因の負担を止めること」です。
状態別の目安は以下です。

状態 対処の目安
少しガラガラする程度 発声量を減らす、こまめな水分補給、加湿
痛みがある 基本は休声(会話も含めて減らす)、加湿、無理な練習は中止
数日続く・悪化する 耳鼻咽喉科で診察を受ける(自己判断で引き延ばさない)

「枯れたまま練習する」ほど回復は遅くなります。
特に痛みがあるときは、声帯が炎症を起こしている可能性が高いため、休む判断が上達につながります。

声帯ケアの基本(毎日の習慣で差がつく)

  • 水分補給:1.5〜2Lを目安に(喉が渇く前に飲む)
  • 睡眠:回復のために7時間以上を確保する
  • 加湿:室内湿度50〜60%を目安に保つ
  • 刺激物:喉が荒れている時は辛い物・過度なカフェインを控える
  • 休養日:週に1回は声の負担を減らす日を作る

よくある質問(声が枯れる・喉が痛い)

Q. 枯れていても軽くなら練習していいですか?

痛みがない軽い枯れなら、ハミングや弱いリップロール程度で様子を見るのは可能です。
ただし、痛みがある場合は基本的に中止し、回復を優先してください。

Q. 声帯は鍛えれば強くなりますか?

声帯を「酷使して強くする」のではなく、呼吸と共鳴を整えて声帯への負担を減らすのが安全です。
結果として、長時間歌っても枯れにくい状態を作れます。

まとめ|声が枯れる人ほど「壊さない発声」を最優先に

声が枯れる原因は、喉で押す発声、呼吸の不安定、ウォームアップ不足、乾燥など「積み重なる負担」で起きることが多いです。
まずは練習の順番を整え、声帯を守る習慣に切り替えることで、枯れやすさは大きく改善します。

  • 喉で出さない
  • 息で支える
  • 響きで飛ばす
  • 痛みが出たら止める

まずは「支え呼吸10秒×10回」と「リップロール2分」から始めてみてください。
声のブレが減り、声帯の負担も下がりやすくなります。

About The Author

福岡LGMS音楽教室【LIGHT GUITAR MUSIC SCHOOL】ギター講師松尾領一郎
これまで、多くのバンド活動・サポート活動・作詞・作曲・レコーディング・メジャー流通のアーティストへの楽曲提供・演奏活動・CM曲・プロモーションを行ってきました。

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