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ギター塗装の種類 ボディ・ネック ラッカー・ポリウレタン・ポリエステル

約5分

塗装の基本知識

ヴァイオリンの銘記「ストラディヴァリウス」は素晴らしい音色で有名です。

その秘密にはニス(塗装)が関係しているという話がありますが・・・

その真実は今だ解明されていません。

という話、聞いた事ありますか・・・?

いきなり話がそれてしまいましたが、ここではギターの塗装について紹介していきますね!

ギターの塗装の目的と意味

1.ギター自体の材を保護する

木材の特性として水分が常に出入りしていて、木自体が収縮を行っています。

これはギターやベースなど楽器として加工された後も行われています。

特に日本は四季の気候変化が激しいので、塗装が甘いと材が割れてしまったりする等の問題が発生することもあります。

2.デザイン性

楽器の魅力のひとつとしてデザイン性があります。

人それぞれ好みのカラーがあると思います。

そういった装飾の意味合いでも使用されています。

あなたは何色が好きですか?

 

塗装の種類

塗装にも様々なものがありますが主に

・ラッカー

・ポリエステル

・ポリウレタン

が上げられます。

その他にも

・オイルフィニッシュ→エレキギターのネックに良く使用されています。

・セラック塗装→高級クラシックギターの良く使用されています。

 

ラッカー塗装

揮発しない成分をシンナーで溶いてある塗装で、吹付け後にシンナーが揮発し硬化します。

ラッカー塗装の特徴として、硬化するのに時間がかかること、完全に硬化した後もシンナーにより再度溶解すること、経年変化に弱く変色し易いこと、などがあります。

また、一言でラッカーといってもまた種類がいくつかあります。

実際にラッカーというのは塗料全般を表す言葉なんです。

 

ラッカー塗装の種類

・ニトロセルロース・ラッカー

FenderやGibsonなどのヴィンテージギターに使用されているラッカー塗装です。

主成分に木材の構成成分であるニトロセルロースを使用しています。

木材との相性が良く、音響特性にも良いとされています。

ヴィンテージギター=ラッカー塗装=良い音

というイメージが世間一般的に強いだめ近年のハイエンド系モデルでも頻繁に使用されています。

弱点として、耐久性が弱く経年変化での黄変やクラックが目だってきます。

塗装作業においても時間がかかり、生産性がよくないため非常にコストがかかる塗装です。

・アクリルラッカー

ニトロセルロースにアクリルが加えられている塗装です。

ホームセンターのカー用品コーナーで売られているラッカー塗装に多いのがこの塗装なんです。

特徴として、アクリルは合成樹脂ですので1回の塗装の厚みを稼ぐことができます。そのためニトロセルロース・ラッカーに比べ生産効率が良く「ラッカー塗装」と表記されているギターにも多く使用されています。

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